このページでわかる事
- アマルガムとは
- アマルガムと一般の歯科金属の違い
- ノアのアマルガム除去方法
アマルガムとは
アマルガムは過去に歯の詰め物として一般的に使われてきた物質で、水銀を多く含んでいます。アマルガムに含まれるのは無機水銀で、水俣病で知られる有害性の高いメチル水銀とは異なるものです。
しかし近年、詰め物として使われていたアマルガムから水銀が溶け出して体内に蓄積することで、健康被害につながる危険性が指摘されています。水銀使用による環境汚染もあり、アマルガムを使用する歯科医師は減ってきているのが現状です。実際に、海外ではアマルガムの使用を禁止している国もあります。
日本ではアマルガムの使用は禁止されていませんが、2016年以降は保険適用から外され、保険診療の歯科治療では使われていません。
ノアにも、「水銀の詰め物は怖い」「いますぐにでも除去したい」と相談に来られる方がたくさんいます。また、アマルガムはくすんだ色をしていることから、審美面でも除去を希望する方は少なくありません。
しかし実は、アマルガムの除去にも危険が伴います。除去の過程で蒸気化した水銀が体内に入り込み、水銀中毒などの症状を引き起こす可能性があるのです。
アマルガムの除去をお考えの場合は、その危険性を理解することが大切です。ノアでは患者様の健康を一番に考え、アマルガムを適切に除去する方法・対策を取っています。「アマルガムかも?」と思ったら、お気軽にご相談ください。
アマルガムと
一般的な歯科金属の比較
患者様ご自身では分かりにくいかもしれませんが、アマルガムは一般的な歯科金属よりも分厚くくすんだ色をしています。ノアでは患者様のお口を実際に診て、銀歯かアマルガムかどうかを正確に判別いたします。
人体へ有害な影響を及ぼす可能性
アマルガムは水銀を含むため、歯科材料として使われる金属の中でも特に問題視されています。
水銀が持つ毒性の強さは、水俣病など歴史的にも証明されているものです。水銀が体内に入り込むことで、歯肉炎、腎障害、循環器障害、聴力障害、視野狭窄、うつ、健忘、不眠、震え、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの症状を発症することが知られています。
安全に配慮したアマルガム除去
除去時に
アマルガムを体内に入れない
「水銀を含むアマルガムをすぐに除去したい」と歯医者さんを訪れる方が年々増えています。歯科でもその危険性から、除去して別の材料に変更してはどうかと提案するケースもあります。
しかし、アマルガムは適切な方法と対策を持って除去しなければ、患者様の身体に不調をもたらす危険性があります。アマルガムは除去する際に蒸気化して水銀を含む猛毒ガスが発生してしまうのです。そのため、適切な方法・対策を取らずに除去してしまうと、体内に多くの水銀成分を取り込んでしまい水銀中毒症状を引き起こしてしまう可能性があります。
しかも水銀汚染リスクは治療する患者様だけにとどまるものではありません。歯科スタッフや同タイミングにご来院されている他の患者様、さらには除去後にご来院される患者様にまで及ぶ可能性があります。アマルガム除去とは無関係な患者様が、歯医者に来て知らず知らずのうちに水銀汚染にさらされている可能性もあり得るのです。
このように、アマルガムの除去には危険性があり、安全性が確保できる環境下以外では行うべきではありません。ノアでは正しい知識と豊富な経験に基づいて、適切な方法と対策でアマルガム除去を行います。
アマルガム除去の流れ
(除去時間5分程度/1本)
- 患者様の顔や身体に保護シートをかける
- 口腔外バキュームとラバーダムを使用
- 歯科医師の防護服の準備
- 診療室を換気しながら除去を行う
- デトックスうがい 等
アマルガム除去の注意事項
・除去当日はアマルガム封入リスクがあるため、最終的な詰め物をいれることはできません。仮詰めをして後日最終的な詰め物を入れます。
・どんなに防御をしても、多少なり気化したアマルガムを吸い込んでしまうことがあります。敏感な方は一時的に体調を崩される場合もあるため、治療後はお水をよく飲んでデトックスしていただくことをお勧めしています。
*ご心配な方はアマルガムデトックスのご提案(自費)も可能です。ご用意に限りがあるため、事前にご相談ください。
アマルガム除去の料金表
アマルガム除去
アマルガム除去 | ¥11,000-/1歯 |
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※表は左右にスクロールして確認することができます。
詰め物(インレー)
料金 | |
ハイブリッド セラミック |
¥44,000 税込 |
オールセラミック スタンダード |
¥77,000 税込 |
オールセラミック プレミアム |
¥99,000 税込 |
ジルコニア | ¥110,000 税込 |
アマルガム除去Q&A
- Q詰め物がアマルガムかどうか見分ける方法はありますか?
- Aアマルガムは、イオン化しやすいため銀歯よりもくすんでいる場合が多いのが特徴です。口腔内に入っている銀歯がくすんでいると感じた場合はアマルガムかもしれません。お気軽にご相談ください。
- Qアマルガムは今でも使われているのですか?
- A少し前までは一般的に使用されている材料でしたが、現在は使用している歯医者さんは少なくなってきております。
しかし、保険適用の材料ではなくなったものの現在でも使用している歯科医院もあるかと思います。
監修者情報
坂田 尭久
(Sakata Takahisa)
- 医科歯科連携のクリニックで院長を経験。様々な体の不調(不定愁訴)でお悩みの患者様を歯科治療を通じて診る機会があり、歯の治療だけでなく患者様の健康をつくることがモットー。