allergy 忘れていませんか?お口の中の金属

忘れていませんか?お口の中の金属

このページでわかる事

  • なぜ歯科治療で金属アレルギーが起こりやすいのか?
  • 歯科治療で改善した金属アレルギー症例
  • アレルギー検査(パッチテスト)は必要?

歯医者さんで使用される金属

歯医者さんで使用される金属

原因不明のアレルギー症状、実はお口の中の金属が原因かもしれません。
歯科治療ではさまざまな種類の金属の使用が認められています。そのため、歯医者で歯科治療を受けた方のある方のほとんどは、お口の中に金属が入っています。
治療内容によってはお口の中に金属があるかどうか分かりにくい場合もあります。例えば、外側からは白いセラミックの被せ物に見えても、内部が金属製というケースは珍しくありません。

実はお口の中に金属があると金属アレルギーを発症しやすくなります。唾液によって常に湿った環境であることや、虫歯菌によりpH濃度が変化したりするため、金属がイオン化しやすい環境になります。

(金属アレルギーは、「金属から溶け出した金属イオン」と「体のタンパク質」が結びついてアレルギー源となることで起こります。)

歯科金属がアレルギーを
引き起こしやすい理由

  • 唾液によって常に湿潤環境にある
  • 食事や虫歯菌などによって、pHや温度が大きく変化する
  • 歯がかみ合うことで、金属がすり減る
  • 異なる金属の接触で電流が発生する(ガルバニ―電流)
  • 常時、口の中に金属が入りっぱなし(アクセサリーと違い自身で取り外せない)

お口の金属を除去することで、
症状改善される方がいます

皮膚科に長年通っても治らなかった方でも治っていく方が多数いらっしゃいます。

お口の金属を除去することで、症状改善される方がいます

治療内容 セラミック治療
治療部位(本数) 上の奥歯3本
(小臼歯2本、大臼歯1本)
セラミックの種類 オールセラミック(プレミアム)インレー
治療費用 ¥110,000 税込 /1歯
治療期間 1週間(来院回数2回)
患者様のご要望(要確認)
  • 銀歯を入れていたが、時々痛みがあるので外したい。白い詰め物に変えたい。
  • 銀歯と銀歯の間の歯茎がいつもジクジク痛い。
治療のリスク・副作用(要確認)
  • かみ合わせや食いしばり、歯ぎしりが強すぎる方はセラミックが割れる可能性があります。
  • 日々変化するお口の中の状態に合わせて定期的な確認・調整を行わなかった場合、セラミックの破損等が起きる可能性があります。
  • 自費診療(保険適用外)となります。

金属アレルギー治療の結論

金属アレルギー治療の結論

まずは根本的に「金属を身体に入れ過ぎない」ように気を付けることが重要です!

金属を身体に入れ過ぎないようにするには

金属を身体に入れ過ぎない
ようにするには

  • 歯のかぶせ物等ご自身では撤去できない金属は全て撤去する
  • 金属の装飾品を身につけ過ぎない
  • 化粧品に気を付ける
  • 食事の際の調理器具を見直す
  • 飲料水を気を付ける

金属アレルギーに悩まされている方は、上記のポイントを意識しましょう。徐々に症状が改善されて近い将来、金属アレルギーから解放されることでしょう。

「メタルフリー」は金属アレルギー改善においてとても大切な考え方です。

もちろん歯科治療でも同じで、虫歯治療(歯の土台・詰めもの・被せもの(ブリッジ含む))・インプラント・入れ歯・矯正・根の治療で使う材料などで使用される金属も、金属アレルギーの原因や症状を促す要因となる可能性があることは覚えておきましょう。

金属のパッチテストについて

金属のパッチテストについて

パッチテストは金属アレルギーの原因となる金属を発見する検査法です。しかしノアでは歯科金属のパッチテストを行っていません。

常に口の中に存在する歯科金属の場合、そこから生じた全身性金属アレルギーでは、金属アレルギーがあったとしてもパッチテストでは陰性という結果になる例もあるためです。

「全身の金属アレルギー」についてはこちら

歯科金属は合金のため、どの金属が使われているか分からない

歯科金属は合金のため、
どの金属が使われているか分からない

歯科金属は合金のため、原因の金属が特定しにくい

歯科金属はさまざまな金属が混ざった合金です。例えば、歯科治療で一般的に使用される金銀パラジウム合金は、金:12%以上、パラジウム:20%以上、銀:40%以上の含有量が必要だと決められています。しかし、一定の条件さえ満たしていれば、その金属をどの程度混ぜるか等は各メーカーに任されています。そのため、患者さまからはどの金属が使用されているのか分からず原因が特定できないことがあります。

いつ金属アレルギーが
発症するか分からない

いつ金属アレルギーが発症するか分からない

お口の中にある歯科金属は常に唾液に晒されているだけでなく、食事や会話時に歯がこすれるなど金属に負担がかかっています。

このように日々の生活の中で酷使されている歯科金属は次第に錆びたり成分が溶けだしていくことで、体内に少しずつ流れ込んでいくのです。そして金属成分が体外に排出されずに臓器に蓄積されてしまい、最終的に金属アレルギー症状が出てくるようになります。

金属アレルギーはいつ発症するかは誰にも分かりません。例えばパッチテストを受けた時に陰性かつ症状がなくても、その後に発症することは珍しくありません。

金属アレルギーについて詳しく知りたい方はこちら

ノアでは、健康に害を及ぼす可能性のあるものはできる限り使用しないという考えのもと、
ノンメタル治療を行っています。

料金表

※表は左右にスクロールして確認することができます。

  料金
ハイブリッド ¥55,000 税込
オールセラミック(スタンダード) ¥88,000 税込
オールセラミック(プレミア) ¥110,000 税込
ジルコニア ¥121,000 税込

※総院長による治療を希望の方はその旨をご予約時にお伝えください。

金属アレルギーQ&A

Qニッケルなどで作った被せ物は金属アレルギーの原因になりますか?
Aニッケルは金属アレルギーを最も起こす元素のひとつにあげられるほど金属アレルギーの原因になりやすい金属です。最も一般的に用いられる銀歯(詰め物や被せもの)で使用されている金属は金銀パラジウム合金(銀50%前後、金12%、パラジウム20%、銅20%前後、その他インジウムなど数%含有)と呼ばれるものですが、ニッケルクロム合金と呼ばれ、その組成の大半がニッケルでできた銀歯もあります。
Q歯医者で治療をした後から肌に湿疹がでるようになった気がします。関係ありますか?
A現時点で歯科治療が原因で肌に湿疹がでていると断定することはできません。ただ可能性として、お口の中に入れた歯科材料が原因でアレルギー反応を起こしている可能性もあります。

よくある質問はこちら

監修者情報

総院長 坂田 尭久

坂田 尭久
(Sakata Takahisa)

医療法人社団 凰佳会 総院長
  • 医科歯科連携のクリニックで院長を経験。様々な体の不調(不定愁訴)でお悩みの患者様を歯科治療を通じて診る機会があり、歯の治療だけでなく患者様の健康をつくることがモットー。

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