このページでわかる事
- 掌蹠膿疱症の改善例
- お口と掌蹠膿疱症との関係
- あらゆる可能性を取り除くことが改善につながる
掌蹠膿疱症の改善例
ノアでは「皮膚科に長年通っても治らなかった…。」そのような方でも、炎症の原因となる歯科金属の除去、歯周病・根尖病巣などの治療を行い、見えないお口の中の炎症を取り除くことで、掌蹠膿疱症の症状が改善した方が多数おられます。
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治療3か月後
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治療6か月後
- 皮膚科への通院歴:5年
- これまでの治療歴:ステロイド軟こう、ビタミン剤服用
- ノアでの治療:歯科金属除去、根尖病巣の摘出
皮膚疾患の原因となる
『あらゆる炎症』を取り除く
掌蹠膿疱症のような皮膚疾患の原因の一つとして慢性的な炎症があります。皮膚疾患がある場合は身体のどこかに炎症が発生している可能性があるわけです。
例えば、金属アレルギーなどが原因で炎症を起こすこともあります。「もしかしたら詰め物に使われている金属かも」と疑ってみることも大切です。
実際に歯科が関係する領域では、以下のようなことが原因で炎症が起こります。
炎症1 歯科金属
歯科金属は数年、数十年という期間、高温多湿な口腔内で、さまざまな食べ物に晒され、噛むという非常に大きな力が加わる過酷な環境下に24時間365日あり続けます。時間をかけてゆっくりと金属がイオン化して、体内に取り込まれることである時急に全身性アレルギー症状として皮膚に湿疹が現れることがあります。
歯科治療でよく使われるアレルギー陽性率の高い金属としては、ニッケル、コバルト、クロム、水銀、金、パラジウムなどがあります。歯科ではさまざまな治療に金属を使用しています。目に見えない場所に金属が使われていることもありますので、歯科治療を一度でも受けたことがある方はご注意ください。
炎症2 根尖病巣や歯周病
根管治療をしたものの汚染物質が十分に取り除けなかった場合、歯の根の中で細菌が繁殖して炎症を起こします。歯の根に細菌がたまると、根の先から歯茎や顎の骨にどんどんと炎症が広がっていきます。
また、歯周病も歯茎に起こる慢性的な炎症です。歯周病菌は歯茎や顎の骨を溶かしていき、周辺の血管によって運ばれ全身に炎症を起こす可能性があります。
炎症3 噛み合わせの不具合
噛み合わせの乱れが炎症の原因となることもあります。
例えば合わない入れ歯やブリッジをしていると、歪みやねじれが起きて噛み合わせにズレが生じてしまいます。そして身体は無意識に補正するために無理をしてしまい炎症が発生するのです。
炎症4 接着剤などの歯科材料
歯科材料で使われている金属だけでなく、その他の材料によっても炎症が起きる可能性があります。例えば被せ物と歯を接着する合着剤や、虫歯治療の時に詰める材料として使われるレジン、根の治療で使用する充填剤などでも炎症の遠因となる可能性があります。
監修者情報
坂田 尭久
(Sakata Takahisa)
- 医科歯科連携のクリニックで院長を経験。様々な体の不調(不定愁訴)でお悩みの患者様を歯科治療を通じて診る機会があり、歯の治療だけでなく患者様の健康をつくることがモットー。